ファーストフードの代表的メニューである牛丼、私もよく利用しています。特に吉野屋の牛丼が大好きですが、最近吉野屋メニューが値上げされてしまい、私が普段頼んでいるセットメニューも御多分にもれず値上げされてしまいました。

 

 

普段注文する牛丼(並)おしんこ・味噌汁セット+たまごで税込み662円。ちょっと前まで500円台だったのになぁー。吉野屋に限らずあらゆる食品が軒並み値上げされているので仕方ないですが、大好きなメニューの値上げは大変残念です。

 

 

ということで、今回は私の好きな吉野屋牛丼の歴史を創業当初からの変革とお金にまつわる話を併せて振り返ってみたいと思います。日本発祥のファーストフードとして日本人の胃袋を満たしてきた吉野屋ですが、一時倒産するなど決して順風満帆であった訳ではありませんでした。あらゆる困難を乗り越え今に至る吉野屋の歴史について書き綴っていきたいと思います。

 

 

うな重と同じ高級食事だった牛丼が大衆食に

吉野屋の牛丼・・・の前に牛丼の発祥について説明します。薄く切った牛肉と玉ねぎなどを醤油タレで甘辛く煮込み、どんぶり飯の上に載せた日本発祥の料理です。古くは明治時代に誕生し、当時は牛めしの名称で東京の料理店で販売されていました。

 

 

吉野屋は1899(明治32)年に東京・日本橋の魚市場で創業されましたが、日本にある飲食チェーン店としては最古となります。当時の牛めしブームに乗っかった形で東京市民に広く浸透していくことになります。

 

 

創業当時の吉野屋牛丼の価格は残念ながら不明ですが、牛肉を食べる習慣もなく、鰻重(うなじゅう)とほぼ同じ価格で提供されていたそうで庶民にとっては高級食でした。それでも味が美味しいと評判が高まりた吉野屋のカウンターの後ろにはお客さんが2重、3重に囲んで順番待ちしていたそうです。

 

 

そして前前、戦中、戦後と推移していき牛肉の物価が下がり、庶民が普通に食するようになります。ここで吉野屋牛丼の価格推移を昭和30年台から現在までご覧くださいませ。

 

 

 

昭和時代から庶民の食として浸透していく吉野屋の牛丼。「やすいはやいうまい!」のキャッチフレーズの通り比較的安い価格で牛丼を提供されていました。全国規模で店舗を拡張していく吉野家ですが、実は1980年に115億円の負債を抱えて倒産しました。原因は無軌道な拡大戦略と膨大な無駄遣いにあります。店舗数を8年間で5店から266店と53倍に増やしたことで、出店費用が経営を圧迫しました。

 

 

 

その上、牛肉輸入完全自由化により吉野屋で全店舗で賄える牛肉の量が足りなくなり、牛丼の価格も値上げされることになります。そこで吉野屋が取った対策は牛丼のコスト削減です。安い粉末タレやフリーズドライ肉を使用したために味が低下。あまりのまずさに、裁判所から選任された管財人が「こんなの金払って食べたくない」と嘆いたそうです。

 

 

最大のピンチを迎えた吉野屋ですが、知名度はうなぎ上りに知れ渡ることになります。その理由はある漫画が吉野屋を大々的にPRしたことにあります。

 

 

週刊少年ジャンプで連載され。TVアニメ化もされた「キン肉マン」が牛丼一筋80年♪はやいのうまいのやっすいの~♪というフレーズが吉野屋牛丼の知名度が飛躍的に上がることになります。

 

 

それまで東京とその近辺しか店舗のなかった吉野屋が全国展開のきっかけになります。一時倒産した吉野屋もこのキン肉マン効果により息を吹き返し、評判の悪かったフリーズドライ肉を改め、従来の作り方に戻しセゾングループ傘下で再建に乗り出したことで吉野屋は復活します。

 

 

 

BSE問題で牛肉を約2年提供できなくなった

倒産して再建してからの吉野屋は事業拡大が順調で、平成に入ってから日本全国に店舗をひろげていきます。牛丼チェーン店の最大手として拡張していきますが、突如経営に危機が訪れることになりました。

 

2003(平成15)年12月24日 米産牛肉の国内輸入停止を報じる新聞報道

 

2003年12月24日、アメリカで牛海綿状脳症(BSE)という牛の感染病が発生したことに伴い、米国から牛肉の輸入が全面停止となりました。吉野屋の牛肉はアメリカ産牛肉を使っていましたから、これにより牛肉の輸入は停止となり吉野家牛肉の在庫かぎりで販売を停止することを発表しました。

 

 

メインメニューである牛丼を提供できなくなったことで「牛丼一筋」の吉野屋は創業以来の危機を迎えてしまいました。しかし新メニューの開発強化につながります。牛丼が提供されなかった時期に提供された「豚丼」「牛カルビ丼」は、現在も吉野家の定番メニューとして販売されており、そのほかにも「牛鍋丼」「焼鳥つくね丼」など、多彩なメニューを提供していきます。

 

 

他の牛丼チェーン店ではオーストラリア産などに切り替えていましたが、吉野屋は米国産に拘っていたこともあり、米国産の輸入まで他メニューで補っていくことになります。吉野屋牛丼ファンの私もBSE問題の頃、吉野屋では仕方なく豚丼を注文しましたが、いや、意外とイケました!薄くカットした豚肉の頃良い食感と甘い醤油ベースの味付けがご飯にとっても合いました。牛丼でなくても満足させてみせる吉野屋の神髄を垣間見えた思いでした。

 

 

牛丼一筋からの方向転換で初動こそ赤字になったものの次年度にはメインの牛丼がないまま吉野家単体では黒字化を達成、そしてBSE騒動で販売停止から2年後の2006年まちにまった牛丼が復活したのです。

 

 

 こんなの知らなかった!?吉野屋のあるある

ここで吉野屋に関するちょっとした豆知識あるあるを紹介いたします。吉野屋ファンでも知らない人結構多いのではないでしょうか?

 

 

吉野屋の牛丼タレはタレを継ぎ足している

吉野屋の牛丼タレは各店舗で使い続けているタレを継ぎ足ししながら受け継いだものです。だから店舗によってはタレの味が微妙に違っており、まろやかで肉の旨味や玉ねぎの甘味が溶け出す独特の味わいとなります。継ぎ足し続けて100年 育てあげたこの味は誰も真似できない 、だからうまいのです。

 

 

そばを提供する店舗がある

実はお蕎麦を提供する吉野屋があります。首都圏など一部の地域にしか存在しておらず、看板も従来のオレンジ色でなく青い看板です。

 

 

 

何せ30店舗しかないので探すのが大変!私が見かけたのが車を走らせて見つけたのが、国道246号線沿いにある神奈川の長津田店です。お蕎麦料理がメインですが、もちろん牛丼もありますよ

 

他店舗とは異なり独自性ある築地1号店

吉野屋最初の店舗は東京・築地市場店です。この1号店は他店と非常に大きく異なる業務システムとなっており、1号店しかない独自メニューがあります。店舗は築地市場内にあることからそこで働く人向けに営業時間は月~土5:00から13:00までとなっています。日曜・祝日は休みで、不定期で水曜日も休みになるとか。24時間年中無休が当たり前の吉野屋ですが、この休みの多さは店舗が築地市場内という特殊な事情によるものです。

 

市場関係者が足蹴く通う味の肥えたお客さんが足蹴く通う他店にない、一号店ならではの「特別メニュー」があります。

 

  • ネギだく – タマネギを多く盛ったもの
  • トロだく – 脂身の多い肉を増やして盛ったもの
  • トロぬき – 脂身の多い肉を減らして盛ったもの
  • かるいの – ご飯を少なめにしたもの
  • にくした – タレを染ませた牛肉を丼の底に敷いてから、上にご飯を盛ったもの。タレが染みていないご飯が好みの人向けの「裏中の裏メニュー」。

  • ツメシロ – 冷ましたご飯に具を盛りつけたもの。急いで食べたい客に配慮したもの。
  • アツシロ – 通常より熱くしたご飯に具を盛りつけたもの。

 

客の要望に応じてこうしたメニューを提供する一号店、独自の色を見せる異色の店舗でしたが、残念ながら築地市場の閉鎖により一号店は2018(平成30)年に無くなりました。しかし一号店の流れを受け継ぐ豊洲市場店がオープンし、上記のメニューも健在だそうです。豊洲市場店に行かれる際には他店にはない特別メニューを注文してみてはいかがでしょうか?

 

ということで吉野屋牛丼についてのストーリーでしたが、自分的に好きな食べ物なので興味深く楽しく長々と書かせていただきました。創業120年を超える老舗のファーストフード店、これからも利用させていただきますのでよろしくお願いします(^人^)

 

著者

yuuponshow

こんにちは、このサイト編集者のyuuponshowと申します。私たちが生まれてから死ぬまで決して欠かすことのできない「お金」。人間が生きる上でとても大切なものですからお金に執着する人って凄く多いと思います。このブログはお金を稼がせるといった怪しい情報商材などの勧誘ではなく、あらゆる角度からお金について探求するものです。難しい話でならないよう分かりやすく、たまにマニアックな話題も混ぜながらみんなの大好きなお金を語っていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

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