大相撲春場所が始まりましたが、今回は新型コロナ・ウィルスの影響を考慮して無観客での開催となりました。無観客の中でも力士のモチベーションが変わることはないと思いますが、観客の声援や歓声がなく水を打ったように静まり返った会場の中で取組を行う力士にとっては心中どのような気分なのでしょうか。いずれにしろ異例の中での本場所での力士の奮闘に期待したいと思います。

大相撲と言えば実力の世界、番付上位になればなるほど給料も上がっていくことになります。最も給料が高いのが横綱で次いで大関、関脇、小結、幕内、十両となる訳ですが、十両から上が関取と呼ばれるいわゆる一人前の力士であり、相撲協会から毎月基本給が決められ支給されています。

横   綱300万円
大   関250万円
関脇・小結180万円
平   幕140万円
十   両110万円

この基本給に賞与や諸手当、本場所での優勝賞金や金星などの報奨金が付与されていき、最高位の横綱で約5000万円、関取の最下層の番付である十両でも約1800万円の年収となる訳です。このように関取が一人前と言われるのは収入に関連しているということなのです。

幕下以下は一人前とは認められない





十両から下の番付は幕下となるのですが、幕下から下の番付は力士養成員と呼ばれており一人前の力士として扱われていないことがお分かりいただけると思います。そしてこの幕下力士には固定給と言われる月給制度はありません。

 

番付が違えば天国と地獄の差、特に十両と幕下ではそう形容される位置と言えるでしょう。

収入以外での関取になることでの待遇の違いを挙げてみました。

● 部屋では個室が与えられる

● 2~3人の付き人が付く

● 大銀杏が結えるようになる

● 艶のある色彩豊かな締込、土俵入りのための化粧まわしが許される

● 稽古時のまわしは白(幕下以下は鼠色)

その他色々と待遇面では違いが生じてくることになります。こうした待遇面の違いから分かるように大相撲は実力の世界であり、番付がすべてであると言えるのです。

ただし幕下以下は収入がまったく無い訳ではなく、本場所ごとに貰える場所手当と勝星と勝ち越しに応じて支給される奨励金というものがあります。

養成員場所手当年額(6場所)
幕 下165,000円990,000円
三段目110,000円660,000円
序二段88,000円528,000円
序の口77,000円462,000円

先述したように、幕下以下の力士には基本給というものはないのですが、本場所は年6回ですから上記のように2ヶ月に一度、養成員場所手当という名目で場所手当が支給されることになります。

更に奨励金として本場所において幕下力士が勝星をあげると2500円、勝越しすると星一つあたり6000円が支給されます。そして幕下で優勝すると50万円の賞金が支給されます。

仮に幕下で全勝優勝した場合支給される手当を計算すると

2500×7+6000×7+500,000=559,500円

4勝3敗の勝越しだと

2500×4+6000=16,000円

これに場所手当の165,000円と合わせて貰えることになるのです。こうしてみると案外恵まれた収入であると言えますね。

しかも力士は各部屋に所属していますから衣食住はタダなので、支給される手当はほぼお小遣いとなります。経費が掛からないからお金を貯めやすい環境であることは間違いありません。しかし結婚をし、家族を養うとなるととてもやっていけません。故に関取が一人前と呼ばれ、幕下以下が力士養成員と呼ばれる所以であると言えます。

大関から序二段まで陥落した照ノ富士の待遇は?

最高位が大関で幕内優勝経験がありながら度重なるケガによって番付が降格に降格を重ねて遂に序二段にまで下がってしまった照ノ富士は、関取だけに付与された基本給や手当等が消滅し、力士養成員となって上記に示した場所ごとの手当と勝星給付だけになってしまいました。

ケガによる不運とは言え、大関まで経験しながら序二段まで下がって、収入面もそうですが、個室から集団部屋に移され、自分が付き人として兄弟子の世話をしなければならなくなるなど待遇面がかなり悪くなる訳です。こうなると戦意喪失して引退してもおかしくないですが、照ノ富士はケガから癒えてかつての力強さが復活し、先場所見事、関取である十両に返り咲きとなりました。

照ノ富士自身が現在27歳と年齢が若いこともあり、序二段まで陥落してもまだまだやれるというモチベーションがあったこと間違いありません。それに大関経験者で幕内優勝者というプライドと自信が良い糧となったのではないでしょうか。

大相撲は十両と幕下を境にして天国と地獄と形容される厳しい番付の世界です。力士全体で十両以上の関取の割合は僅か10%、その10%の中に入るには才能もそうですが並々ならぬ努力がものを言うことになります。伝統もあり大変厳しい世界だからこそファンも多いし、長く親しまれるのでしょう。

著者

yuuponshow

こんにちは、このサイト編集者のyuuponshowと申します。私たちが生まれてから死ぬまで決して欠かすことのできない「お金」。人間が生きる上でとても大切なものですからお金に執着する人って凄く多いと思います。このブログはお金を稼がせるといった怪しい情報商材などの勧誘ではなく、あらゆる角度からお金について探求するものです。難しい話でならないよう分かりやすく、たまにマニアックな話題も混ぜながらみんなの大好きなお金を語っていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

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