自宅でラジオを聴きながら仕事をしていますが、流れてくるCMで「過払い金」に関する弁護士事務所のCMの多いこと。聴き流しても次のCMも過払い金、なんてこと珍しくなく、どうしても印象に残ってしまいます。「100万円が返ってきました」「間違っていても大丈夫ですよ」このスレーズが耳に残ってもすかしたら自分にも当てはまるのかな?と思えますよね。

 

 

ということで今回は過払い金について取り上げていきたいと思います。そもそも過払い金とは?どのような人が対象なのか?弁護士に依頼して本当に取り戻せるのか?色々疑問をもっている人多いと思いますので、ご自身に当てはまるのか是非ご参考にしてみてください。

 

 

過払い金で戻ってくる例

 

 

過払い金とは本来支払う必要がないにもかかわらず、カードローン・キャッシングで支払い過ぎていた利息のことです。長年、借金の返済を続けている方は過払い金が発生している可能性があるので、過払い金によって借金を完済したり、減額したりすることができます。

 

過払い金とは!?

※イラストは司法書士法人中央事務所より引用

 

貸金業者からお金を借りる場合には「利息制限法」という法律により、金利の上限が15〜20%と定められています。当然ながら貸金業者がこの金利を守っていれば貸金業者は処罰されないし、過払い金も発生することはありません。

 

 

しかし2010年(平成22年)6月18日以前の貸金業法「出資法」の上限金利は年29.2%となっており、改正以前から継続してキャッシングを利用していた人は過払い金が発生することになります。

 

出資法は2010年の貸金業法改正により最高金利年20%となっています。過払い金が発生する事例は改正前出資法(年29.2%)以前に利用を始めた人が対象となるのです。刑事罰には該当しないが、改正前上限金利でキャッシングを利用していたグレーゾーン金利の部分が過払い金となり請求ができるのです。

 

 

改正後に法律が改正されたからといって、過去の取引の金利が利息制限法の範囲内に変更されていないケースが殆どです。ですから長期に渡ってキャッシングを継続利用されている方は過払い金の返還請求をできる可能性が高いのです。

 

 

また既に借金を完済していても、過払い金の返還請求をすることは可能です。過払い金の時効は、最後に借入・返済をした日から10年です。借金を完済した時から10年が経過していなければ、過払い金を取戻せる可能性が高いことになります。

 

過払い金が時効となる事例

 

上の事例ですと、2027年4月1日に時効となる前に過払い金請求を行えば返ってくることになります。つまり2002年から利用していた全期間分のグレーゾーン金利分が返還される形になるのです。

 

過払い金請求の手続きとその費用

 

 

ここまで過払い金について、返ってくる条件についてご理解いただけたかと思います。では実際に返還手続きを行う場合に簡単にできるのか?そして一番肝心な弁護士へ支払う費用はいくらくらいなのでしょうか?

 

 

まずは費用について解説していきます。現在ウェブ上では法律事務所のHPがたくさんあります。どの法律事務所でもそうですが、過払い金について相談しても料金はかかりません。つまり0円で相談できるのです。

 

 

相談した上でHPや電話口から簡単なシュミレーター入力をしてもらうことになります。借りた時期や金額利用会社などで、これで過払い金が発生するか確認できます。過払い金発生がおおよそ分かれば、返還依頼を含む債務整理の手続きを行うことになります。

 

参考資料:ベリーベスト法律事務所

これらの手続きは、依頼を受けた弁護士事務所が一手に引き受けます。過払い金の調査は、まずは取引履歴を貸金業者から取り寄せることから始まります。開示請求は、店頭窓口やホームページ、電話、郵送などから行うことができ、通常2週間程度で取り寄せることができます。

 

 

これらの債務整理にかかる費用はそれぞれ異なるので、弁護士事務所と相談した上で該当する案件の費用を見積もって処理してもらうことになります。一般的な過払い金請求にかかる費用は以下の通りになります。

 

過払い金請求にかかる費用

※参考資料:ベリーベスト法律事務所

 

上記のように手続きをでの費用とは別に、過払い金を取り戻せた場合の費用が別に発生することになります。各社によって費用はそれぞれ異なりますが、過払い金請求する際には、こうした費用を念頭に入れておくと良いでしょう。

 

過払い金をメインにするCMの目的は?

 

 

最後に過払い金のCMについて、最初の方でも取り上げましたがとにかく多いですよね。特にラジオ、僕ラジオよく聴くので、殆どと言って良いくらい弁護士事務所のCMばかりで過払い金請求をメインに押し出しています。

 

 

いったいなぜ電波ジャックの如く過払い金CMが流れるのでしょうか?CMを流すということは、メディアに広告料を支払うので軽費がかさむことになります。それでもCMを流すことのメリットは?まずはCMを流した法律事務所の知名度が上がったことがあります。

 

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昔は法律事務所のCMはそんなに無かったのですが、一社がCMを打ち出したことで他の事務所もこぞってCMを打ち出すようになったそうです。CM広告料を大々的に行うと一ヶ月あたり1億円はくだりません。それでも広告を打ち出すことで知名度が上がるので、過払い金に限らず法律に関する問い合わせが増える効果が出てきます。

 

 

過払い金請求を全面に押し出しているのは、過払い金の対象者が非常に多いことと、何と言ってもフレーズが分かりやすいこと「100万円が返ってきました」「間違っていても大丈夫ですよ」大衆にとって分かりやすく魅力的なフレーズは脳裏に焼き付いてしまいます。そして耳に残るCMソングと言えばホームワンのCMです。軽快で覚えやすく、つい口ずさんでしまいますよね?これもその法律事務所を覚えてもらうという戦略の意図があるのです。

 

 

とは言え2010年に法改正から10年以上経過しているので、今後過払い金請求の需要は年々下がってくることになり、CMで流れる過払い金請求ももう少しすれば下火になると予想されます。過払い金ブームの次はどういう法律相談でPRしていくのでしょうかね?

 

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投稿者

yuuponshow

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