寒さが身に染みる今日この頃ですが、今冬の季節的な寒さより震え上がらせているのが異常に急騰する物価高です。庶民的な食べ物であるカップラーメンやパン、玉子パック、袋菓子などメーカー希望価格で2、3回くらい値上げされて、都度何が上がったーとテレビなどで報じられていました。

 

 

我々庶民とすれば収入が増えないのに物の値段だけ上げられたら生活防衛のために、買う物を控えたり、安い物に切り替えたりするしかないのです。そんな我々庶民が思いつくのが、定価だらけのコンビニを避けてスーパーに行き、特売品やタイムセールスを待ってレジに並ぶことです。

 

 

しかしスーパーの商品の軒並み値段が上がって以前のような割安感は薄れてしまっています。それに特売品やタイムセールスもタイミングを逃してしまうこともあります。そんな時代背景ですが、身近にスーパーに負けず劣らず大衆食が安く売ってるところがあります。

 

 

薬局を専門に扱うドラッグストア、でも最近食料品の品揃え充実していると思いませんか?更に価格も激安スーパーに負けず劣らず、むしろドラッグストアの方が安いことも珍しくありません。今回は物価高の救世主ドラッグストアの充実した食料品について取り上げてみたいと思います。近頃のドラッグストアは本当に薬局か?と思わせる食料品の充実ぶりと扱う商品のレパートリーに驚かされますよ。

 

 

ドラッグストアはなぜ発展したのか?

 

 

ドラッグストアが日本にできたのは1980年前後といわれています。 従来あった薬局とは異なる業態なのですが、これは米国で雑貨品や食料品など薬以外の商品を扱う生活を支える業態を手本としたものです。それでも当初は薬販売がメインでその他は店舗の角にあるくらいで、扱う商品もスーパーに比べて限られたものでした。

 

 

転機となったのは1990年代になってから、マツモトキヨシがCMで大々的に広告を打ってでるとドラッグストアの知名度が一気に上がりましたし、この山口もえのCM凄いインパクトありました(笑) マツモトキヨシでは日用品や食料品のオリジナルブランド商品を展開し、お買い得感を重視した商品を店舗に並べて、薬品に囚われない幅広い商品ジャンルを販売することで異業種からお客を奪ってきました。「お買い得感」と「高品質、高付加価値」の2軸から商品を企画し、1994年度から2015年度まで、ドラッグストア業界の売り上げ首位を守ってきたのです。

 

 

2000年代になるとドラッグストア店舗各地に登場し、売場面積も150坪や200坪、250坪と徐々に大型化していきました。 綺麗で明るく、取扱商品が豊富で便利、そして健康と美容という本来の目的の薬品業務でも人々の要望を満たす魅力的な商品を提供していきます。気が付けばドラッグストアは身近な存在となり、確実に生活者の支持を得ていき、大都市の中心部や郊外の住宅地、地方都市などにも店舗が増えていきました。

 

 

 

スーパーよりドラッグ!生活に優しい品揃えと理由

 

 

ドラッグストアで扱う商品はスーパーのに比べてお得感のあるものがあります。特にチョコレートのファミリーパックが安いので、チョコを含むお菓子類はドラッグで買うようにしています。

 

 

保存が効く食品だけではなく、生鮮食品も充実していて、更にお弁当も扱っているところもあるようです。スパゲティーのこの大盛サイズで300円ですか!もはやスーパーが霞んでしまうくらいの品揃えと激安ぶりですね。この他、ドラッグストア利用者の声を拾い上げるとそれがとても良く分かります。

 

 

 

最近のドラッグストアは、100均も併設してたり、ディスカウントストアで扱うような商品まで揃えていて、買いたいものがすべてそこで揃っていると言っても過言ではありません。うちの近所にも徒歩圏内に広いフロアのドラッグがあるのでスーパーよりはそこを利用することが多いです。

 

 

ではここでドラッグストアの販売額に占める全体売上に占める商品構成割合をご覧ください。

 

 

ご覧のようにドラッグストアの売上の一位は食品で、全体の3割以上を占めます。品揃えが豊富だし、値段も安くお得感があるので納得の結果ですね。

 

 

それにしてもなぜドラッグストアの食品はこれだけ安く商品を提供できるのでしょうか?言わずもがなドラッグストアの主力商品は医薬品と化粧品です。いずれも原価率が低く(儲けが大きい)、これらの売上が伸びれば、儲けの小さい薄利の食品を提供できるという仕組みとなっています。中には原価を割ってしまう、売れば売るほど損をする商品もあります。つまり食品は客を取り込む「撒き餌」として活用しているのです。またドラッグのチェーン店拡大により、店舗数が多ければ多いほど商品を大量発注ができる強みを生かして割安商品を提供できる大きな要因となっています。

 

 

乱立するドラッグストアと他業種への影響

 

 

日本全国に展開するドラッグストア、安くて全部揃っていてとっても重宝しますが、その裏で問題があります。近隣にドラッグストアが密集する事態が生じているのです。

 

都心のような人口密集地域など、右を向いても左を向いても前後見てもドラッグストア、こういうこと珍しくないようです。競争激化で同業者で潰し合うという構図があちこちで展開されるのは、消費者にとっては選択肢が増えるので良いですが、ドラッグストア側は大変ですね。

 

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また、ドラッグストアの乱立により、コンビニやスーパーがお客を奪われて淘汰することもあり得ます。競争が激しくなり安売りが激化していくことで、淘汰される業者が出てくるかも知れない。もしかしたら過度な競争の果てにそこで働く従業員の賃金が抑えられてしまう。ひいては各々の企業の体力が削がれてしまい日本経済に悪影響を及すことになりかねません。

 

 

ドラッグストアは現代社会において消費者のニーズに応える形で誕生したビジネスモデルです。ただ競争激化による弊害は歓迎できません。かつてスーパー乱立による激戦が元で淘汰されてしまった過去もあります。ライバル店がひしめき合うドラッグストア戦国時代は当面続きそうですが、果たしてこの顛末はどのような結果になるのでしょうか?

 

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投稿者

yuuponshow

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