インターネットにはびこる詐欺行為として代表的なのがワンクリック詐欺です。ネット上に突如出現したクリック誘導のバナーやリンクをつい踏んでしまって購入手続きをしてもいないのに、「購入ありがとうございました」などといった表示が出るものです。恐らく殆どの人が経験しているのではないかと思いますが、私もかれこれ10回以上は引っ掛かりました(苦笑)
請求先の連絡先に問い合わせたり、お金を振り込んだりはありませんが、そこまでされた方もいると思われます。詐欺に引っかかる人は騙されやすい人であることはそうなのですが、請求金額の高低によっても引っかかるようです。これについては統計もあるのであとでご紹介致します。
ワンクリック詐欺の仕組み
ワンクリックは主にアダルト系の無料サイトなどによく見られます。アダルト系に罠を仕掛ける理由は性的欲求は誰でも持ち合わせる欲望ですので、広く一般の人が引っ掛りやすいコンテンツですから詐欺師としても絶好の付け所と言えます。こういうサイトはワンクリックに限らずウィルスを仕込むなど危険の温床と化しています。利用する時には十分注意しましょう。
ついつい興味を持ってクリックしてしまったら個人情報を収集したかのような「演出」をした上でこのような入会金の支払いを迫ってきます。自分のIPアドレスとかプロバイダーとかデータ吊るされたり、カメラのシャッター音が発せられるものもあり自分のデータが抜かれてしまったと思って慌ててしまいます。
また、黒を基調とした恐怖心を煽るようなデザインや弁護士との連携による法的措置をチラつかせ、警告音がけたたましく鳴らしたり、詐欺師も金を引っ張り出してやろうとあれこれ工夫を凝らしています。ブラウザを×にしても消すことができません。家族に知られてしまう焦りから何とかしたいという心理から問い合わせに応じるよう誘導するのです。
退会しようとしてもすでに入会手続きが完了しており、退会にも費用が必要と迫ってくるため恐怖を抱いたユーザーの中にはお金を支払ってしまったという事例もたくさんあります。
またネットを閲覧しているときにwebなどのリンクをクリックし、webに入った時にサイトに登録した扱いになったり、料金を要求されたりするゼロ・クリック詐欺というのもあります。こうしたサイトはブラウザの自動更新機能を悪用し、別のURLを取得し、Webページを更新しているのでワンクリックよりも防ぎにくくて厄介です。
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しかし慌てることはありません。無視、無視でお金を払うのはもちろんのこと、決して問い合わせ先に連絡してはなりません。ワンクリック画面が消せないときにはタスクマネージャーから履歴を消すだけで解決します。画面に出ているデータはあたかも相手にデータが渡ってしまったと勘違いしてしまいますが、これは個人情報をブラウザに表示させているだけで、実際には相手に渡っていません。今後色々な細工が開発されることも予想されますが、決して慌てることなく対処しましょう。
「これくらいならば」の心理に付けこむ詐欺師
ここでワンクリック詐欺に引っかかった人の被害額別のデータをご覧ください。
上のデータは2015年のものですが、ワンクリック詐欺の被害に遭ったと回答した人に被害額を尋ねたところ、「1万円以内」と回答した人が60.2%と最多。次いで「1万1円~5万円」が16.7%、「5万1円~10万円」が12.0%、「10万1円以上」が11.1%。このデータから見ても1万円以下の小額詐欺を詐欺師が活用していることが分かります。
例えばワンクリックのボタンを踏んでしまい100万円の請求があったとします。いくら詐欺に引っかかりやすい人でも100万円など蓄えがない限り支払うことは不可能でしょう。被害額が1万円以下なら自分の小遣い範囲で借金する必要もなく支払えます。小額詐欺は相手が支払いやすく、引っかかっても諦めが付くので詐欺然るべきとことに相談も通報もしなくなる傾向にあります。こうなると詐欺師の狙い通りになりますね。
これはワンクリックに限らず様々な詐欺被害でも同様のことが言えるのですが、いくら小額でも一回支払ったら、引っかかりやすいリストとしてあなたのデータが詐欺師間でたらい回しされてしまいます。そのうちに大きな額を請求されて引っかかることに繋がる恐れがあるのです。被害が少ないから諦めるではなく被害に遭ったらきちんと事後対応をしておくことが大事なのです。今後の身を助けるのもすべて貴方次第なのですから。
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