コロナ禍の影響で、今年のスポーツイベントは中止を余儀なくされることが多かったのですが、高校野球もその例に漏れず春の選抜大会が中止となりました。すでに出場校が決定していたこともあり、来るべき選抜大会に備えていたときに中止決定ですから出場校の選手や関係者はさぞや大きな落胆を受けたことでしょう。

 

 

 

ところが、春の選抜の代替大会として夏の甲子園で代替大会が急遽開催されることとなり、出場校の閉ざされた甲子園の道は再び開かれることになりました。ただし試合方式は従来とは異なり試合は一試合のみ、観客は限定された関係者のみと寂しいものになりましたが、それでも甲子園の土を踏みしめ、そこで試合もできるのですからこれまでの苦労が報われた形となったのは良かったと思います。

 

 

しかしインターハイなど学生のスポーツ競技が中止になるなどコロナ禍の影響が治まらない中で開催に踏み切ったのは、テレビが全試合中継されるなど注目度が高く国民的行事である高校野球だったからという声もあります。他のスポーツにはない特別な存在と言われる高校野球にまつわるお金の話で進行していきたいと思います。

 

 

甲子園出場を決めてからの準備

見事、甲子園出場を決めたA高校おめでとう!!しかしこれからが大変です。出場が決まったことで高校を挙げて寄付集めに奔走しなければなりません。寄付が集まらないと、生徒らに高額な自己負担を強いることになるからです。ある甲子園常連校の指導者は「甲子園出場は野球をしにいくだけでなく、お金を集めないといけない必然性に迫られる」と明かしています。

 

何で寄付を募らなければならないのか?甲子園に向かうための交通費や宿泊費を含む遠征費・用具費用、応援団のバス代など、近畿圏の学校でない限り数千万円の出費は当たり前になるからです。そのため高校によっては休み期間を設けてアルバイトを推奨するところもあるようです。

 


甲子園出場校でベンチ入りするのはメンバー18人とマネージャー、監督、部長がいます。それに加えてベンチ入りしないサポートメンバーも帯同します。そして試合に花を添える応援団やチアガール、ブラスバンドなどの遠征費と試合チケット代をすべて寄付で募らなければなりません。在学生も応援に駆り出されますので甲子園一試合を戦うために必要な額は1,200万円の試算となるそうです。

 

 

ですから甲子園を勝ち進むとその分費用が倍々でかさんでくることになる訳ですね。甲子園出場を決めて歓喜に沸く間もなく、学校関係者、父兄、OB、地元の自治体総動員でお金をかき集めなければなりません。それでも甲子園常連校は募金集めのノウハウがありますが、初出場校や数十年ぶりに出場を決めた学校は寄付を集め、管理するノウハウがありませんからその分大変です。

 

 

甲子園出場で思わぬ波及効果が期待できる!?

付け加えておくと、大会を運営する高野連からも出場校に対して旅費滞在費が支給されます。

 

       参考資料: 開催要項|第101回全国高等学校野球選手権大会

 

高野連の収入は試合入場料のみでテレビ・ラジオ放映権料は何と受取っていないそうです。NHKが1927年からラジオによる全国中継を始めていますが、その際、人気向上と普及への対価とした取り決めとして放映権料は受取らないと決めたそうでそれが今も生きているのです。仮に放送権料を設定すれば10億円はくだらないそうです。もし放映権料が入って出場校にたくさん分配すれば負担も軽減されるのですが、そのあたりが何とも不可思議な構造と言えるでしょうね。

 

 

しかし甲子園出場ともなれば地元のPRにもなりますし、勝ち進めば寄付が多く寄せられることも期待できます。記念すべき夏の甲子園100回大会で決勝まで勝ち進んだ秋田県の金足農業高校の寄付金は最終的には3億円近くまで集まったそうです。

 

 

このエビ剃りの校歌斉唱も話題になりましたし、エース吉田輝星の活躍もあり、秋田県としては第一回大会以来の決勝進出ということでその盛り上がりは地元にとどまらず全国にも及ぶ社会現象となりました。

 

 

3億も集まれば当然お金が余ることになりますが、余った寄付金は次年度分の野球部の設備に利用されることになります。練習施設が豪華になったとの情報もあり、他の部活にも使われたりしたそうで金足農業にとっては野球部の活躍が思わぬ波及効果をもたらすことになりました。

 

 

野球部に入部するとこれだけ掛かる!?

最後に野球部に入部するとどのくらいかかるのかを解説していきます。高校から硬式野球を始める人も多いでしょうからスパイクやバット、グローブは硬式仕様のものを揃える必要があります。また練習用・試合用のユニフォーム、帽子、ジャンパー、リュックなどもろもろ揃えると一式10万円くらい必要になります。

 

 

硬式野球部の部費は各校によってばらつきがありますが、月額7000円から1万円が相場だそうです。また合宿や練習試合の遠征費はその都度加算されるそうです。

 

 

毎週のように遠征に出向く強豪校の場合、負担額は年間60万~100万円というところもザラ。冬から春先に沖縄キャンプを張る甲子園常連校も多く、沖縄遠征に15万円もかかったと嘆く親御さんもいらっしゃるそうで、いやいや保護者たちの負担も大変です。

 

 

テレビ中継され、スポーツ面の見出しを飾る華やかな高校野球ですが、ご覧のようにお金が大変掛かることがお分かりいただけたかと思います。今回の記事は高校野球のネガティブ面が目立ってしまいましたが、こうした裏事情を探索することで更に興味が湧くことに繋がるのではないでしょうか。最後になりますが来年はコロナも収束して春夏ともに甲子園大会が開催されることを願ってやみません。

著者

yuuponshow

こんにちは、このサイト編集者のyuuponshowと申します。私たちが生まれてから死ぬまで決して欠かすことのできない「お金」。人間が生きる上でとても大切なものですからお金に執着する人って凄く多いと思います。このブログはお金を稼がせるといった怪しい情報商材などの勧誘ではなく、あらゆる角度からお金について探求するものです。難しい話でならないよう分かりやすく、たまにマニアックな話題も混ぜながらみんなの大好きなお金を語っていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

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