江戸時代から続く大相撲において、これまでたくさんの輝かしい記録が生み出されましたが、誰でもできるものではない超人的とも言える素晴らしい記録が今場所で達成されました。

 

 

現役最年長50歳で序二段68枚目の華吹(立浪部屋)が同66枚目の31歳、宇瑠寅(うるとら)を上手投げで破り、初白星を飾った。関係者によれば力士の特定はできないものの、50代の勝利は1908年(明41)夏場所以来、112年ぶりという。

 

 

最高位三段目力士が異例のウィキペディアに掲載

50歳での勝ち星と共に、史上単独1位となる通算在位205場所の前人未踏の偉業を成し遂げた華吹。20代で現役を終える力士が多い大相撲の世界で50歳にして現役であることは驚きです。イキの良い20代30代の巨漢の相手と毎日ぶつかり合う訳ですから五体満足でいられる訳もなく、体力的にも相当ハンディーがあるはずです。恐らく華吹自身も疼く古傷を数多く抱えていることでしょう。ましてや勝負の世界ですから体力・気力も維持していかなければなりません。

 

しかしその厳しい環境の中での偉業達成は素晴らしいことです。大相撲力士としては最高位三段目ながらウィキペディアにも堂々とプロフィールが記載されています。

華吹 大作 Wikipedia

◆華吹 大作(はなかぜ・だいさく=本名山口大作)1970年(昭45)5月28日生まれ、東京都足立区出身の50歳。15歳だった86年春場所で初土俵を踏んだ。同期には元前頭筆頭・巌雄(山響親方)がいる。最高位は03年九州場所の三段目18枚目。身長1メートル84、体重115キロ。趣味は舞台鑑賞。

 

なぜ50歳で現役を続けているのか?

昭和以降初の50歳力士で昭和・平成・令和3つの元号で現役として土俵に上がる唯一の力士・華吹は中学を卒業してすぐに角界でデビューを果たしていますからそのキャリアは34年。実力がものを言うこの厳しい世界でよくやっていると賞賛できますが、最高位が三段目というキャリアからしてお世辞にも決して強いとは言えません。

 

協会内からも華吹に対して「どうして先の見込みもない力士に、こんな年齢までやらせているんだ!」との批判的な声が寄せられたそうです。



関取まで出世したのならともかく、十両以下の力士というのは退職金もありません。老後の蓄えもなく世話人や若者頭として協会に拾われるのは一握りです。普通ならばまだつぶしの利く年齢で親方から引導を渡し、次の就職先まで面倒を見るケースもあるそうですが、華吹の場合、誰も適切なアドバイスもなくここまできた可能性が高いようです。



 
大相撲に入ると衣食住の心配はありません。食ったり寝たり、着るものまで部屋で面倒を見てくれるので割り切りさえすれば、こんな気楽に暮らせる環境はありません。部屋にとっても協会から養成費が出るし、キャリアが長い分雑用係としても貴重な戦力として部屋の役に立っていることから引退を勧められることなく、ここまできたのかも知れません。

 

 

華吹の今の収入とこれから

力士は十両以上にならないと給料は貰えません。したがって十両以上の経験のない華吹は角界に入って34年一度も給料は貰っていません。しかし先述したように衣食住が保証されている特殊な世界の大相撲では問題なく生活できる訳です。

 

それにまったく収入がない訳ではありません。序二段の年収は、年6回の場所手当てが50万円程度貰えますのでこれがすべてお小遣いになることになります。

 

     番 付           養成員場所手当        年額(6場所)
                 幕 下                165,000円          990,000円
                 三段目                110,000円          660,000円
                 序二段                 88,000円          528,000円
                 序の口                 77,000円         462,000円

 

しかしこの収入では一般社会では生きていくことはできません。華吹の家族構成を調べると何も出てこないのでどうやら未婚のようですが、経済的な観点から見ると家族を養っていくことはできないので仕方がないと言えるでしょう。

 

 

しかし昭和以降初の50歳での現役力士という話題性に加えて、部屋のちゃんこ調理を取り仕切る「ちゃんこ長」として料理の腕は一級品と言われる華吹ですから引退しても前途は明るいとの声もあります。いずれにしてもここまできたらどこまで現役として続けられるか見守っていきたい気持ちになりますね。

 

 

これまでの最年長力士としては、明治時代に51歳まで幕内を務めた「鬼ヶ谷」や、江戸時代の52歳力士「宮城野」といった名前もあります。今のところこの歴代最年長記録に挑める最も近い力士は華吹しかいないので大相撲での偉業を成し遂げたレジェンドに記録更新を期待したいところです。

 

※後述記(2021.1.24)

本記事から5ヵ月経過し華吹はいまだ現役続行中ですが、またしても歴史的偉業を成し遂げました。令和3年初場所において50代力士の116年ぶりの勝ち越しとなりました。

本記事の時に序二段だったのが、序の口に降格となりましたが、この歳で勝ち越しとは凄いとしか言いようがありません。何たって116年ぶりですからね!とはいえ無理の利く年ではありませんのでケガをしないように頑張って貰いたいです

著者

yuuponshow

こんにちは、このサイト編集者のyuuponshowと申します。私たちが生まれてから死ぬまで決して欠かすことのできない「お金」。人間が生きる上でとても大切なものですからお金に執着する人って凄く多いと思います。このブログはお金を稼がせるといった怪しい情報商材などの勧誘ではなく、あらゆる角度からお金について探求するものです。難しい話でならないよう分かりやすく、たまにマニアックな話題も混ぜながらみんなの大好きなお金を語っていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

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