あなたはご自分の預貯金はどのように保管されていますか?大抵の人は銀行口座に預けてそれを自宅の押し入れに保管していると思いますが、ちょっとお金を持ってる人だと心配なのが「盗難」や「紛失」です。資産は現金だけじゃなく、家や不動産など固定財産の権利書、あるいは今では殆ど見かけませんが印刷した株式証書、また金塊などの宝石類とかありますが、こうした高額資産が万が一盗難されて勝手に売り飛ばされたりするなんてこともあるかも知れません。闇バイトとかで平気で自宅に押し掛けて盗みに入られることも厭わないご時世ですから大変心配です。

 

 

そんなお金持ちさんの窃盗対策として、活用されているのが銀行にある貸金庫制度です。通帳はもちろんのこと、権利書を厳重なセキュリティで管理してくれる銀行内の金庫で保管してくれると大変安心できます。ところが最近行員による個人の貸金庫から十億円もの窃盗事件がありました。

 

 

銀行に預けて安心と思いきや、管理してくれる行員によるまさかの窃盗。こういう事件は銀行の信頼信用にもかかわりますが、預ける側として信用が置けなくなります。ということで今回が銀行の貸金庫システムについて解説していきます。貸金庫を利用しない人が殆どでしょうが、お金持ちになった気分でご覧いただければ幸いです。

 

 

貸金庫は金融機関と民間で利用できる

 

 

貸金庫は日本全国にある金融機関でどこでも利用することができます。貸金庫を借りる人のイメージとしてはお金持ちというのがありますが、実際借りている人はいたって普通の人が多いです。ではここでとある地銀の貸金庫のサイズ別の料金プランをご覧ください。

 

保管サイズは大体、上のような中タイプのかばん、あるいは大き目のかばんサイズとなっており、料金は年一万円台から三万円台、月に換算すると1500円くらいから利用できます。敷居が高いようなイメージでしたが、これなら普通に働いている人でも利用できますね。しかしこの地銀の貸金庫は一番大きなプランでも億単位の現金や重い金塊はちょっと無理そうですね。

 

実は銀行の貸金庫は『現金』を預けることができないと規約に明記しているところが多いのです!!

理由は、貸金庫が盗難や火災から現金を守ってくれる一方で、預金保険の対象外であるためです。また、多くの銀行の利用規約で、現金の保管は禁止されています。しかし貸金庫と銘打っていながら現金を預けられないのは何か腑に落ちませんね。

 

 

金融機関だけでなく、三菱倉庫など民間でも貸金庫を提供しているサービスがあります。民間だと銀行よりも広い貸金庫を提供しているところも多く、審査も利用料も貸金庫に入れる物の条件も金融機関より緩和される傾向にあります。ただし金融機関に比べて万が一の時の保障の面で劣ります。それでも自宅にタンス預金するよりは安全だと思います。

 

 

邪な行員の窃盗を防ぐには!?

 

 

先述したように、三菱UFJの行員がお客の貸金庫から窃盗していたというショッキングなニュースもあり、貸金庫に対して防犯上不安を感じる人も多いでしょう。ただこうしたケースは一金融機関の防犯ミスが重なったことによるものであり、そうした行員の邪な行為が到底及ばないよう最善の策を取ることが貸金庫に求められます。

 

貸金庫の資産補償

基本的に提供している金融機関は貸金庫代込で窃盗に遭った際に補償することになっているのでその点では安心です。先述した三菱UFJの行員による窃盗は時価十数億円相当にのぼるそうですが、被害にあった顧客に対して順次補償のプロセスを開始しているそうです。しかし貸金庫に入っている資産は銀行側が把握していないことが多く、そうなると被害を訴えても弁済まで時間を要することもあるようです。

 

 

上のケースは貸金庫に現金を入れていたことで足がかりが掴みにくかったようです。先述したように現金の預け入れは禁止しているところも多いので万が一のことを考えて貸金庫の内容は管理側が把握しておく必要性はあると思います。

 

防犯上のミスを無くす

三菱UFJの窃盗を働いた元行員は、銀行で保管していた予備の鍵を管理する役割を担っており、それに合わせて貸金庫の部屋鍵を管理していたことでその2つの鍵を使って貴金属などを盗み出していたということです。 この状況を踏まえれば管理者を複数持たせるなどして単独犯では太刀打ちできない防犯システムを構築しなければなりません。

 

全自動システムで行員の窃盗ができなくなる

最近の貸金庫の施設は機械化により人の手を介さない自動オートシステムを採用していることが多いです。まず貸金庫室に入るためにカードキーが必要です。貸金庫室に入ったあとも指紋などの生体認証で本人確認します。貸金庫は契約した本人しか利用できず、配偶者や親子でも入ることができません。また貸金庫室には1人づつしか入ることはできないので、銀行員も介入できません。これなら内部からはもちろんのこと、外部侵入による窃盗は到底無理です。

 

 

今後増える!?貸金庫の需要

 

 

貸金庫を利用する目的は、窃盗や火災から守るためなのですが、それとは別の理由として家族や親戚に知られたくない「自分だけの」資産を手数料を支払ってでも隠しておきたい人もいます。

 

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帳簿上の所得で換算されない「脱税」したお金を隠し持つことは犯罪行為ですが、正規で得た収入からこっそり自分名義口座を作って入金し、それを貸金庫で保管するのは問題ありません。それと合わせて家族に知られたくない大切な秘密の宝物をセキュリティ面で安心な銀行の貸金庫に預けておく。意外とから貸金庫の需要は年々増えているようです。

 

 

目的や観点の違いこそあれ、様々な用途で活用されている貸金庫、今は必要なくても将来利用することになるかも知れません。貸金庫の特徴やメリット・デメリットを知っておくことは将来利用することになったらと思って今回記事としました。参考にしていただければ幸いです。

 

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投稿者

yuuponshow

こんにちは、このサイト編集者のyuuponshowと申します。私たちが生まれてから死ぬまで決して欠かすことのできない「お金」。人間が生きる上でとても大切なものですからお金に執着する人って凄く多いと思います。このブログはお金を稼がせるといった怪しい情報商材などの勧誘ではなく、あらゆる角度からお金について探求するものです。難しい話でならないよう分かりやすく、たまにマニアックな話題も混ぜながらみんなの大好きなお金を語っていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

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