私は自宅でパソコンに向かって仕事していますが、その際にradikoに繋いでラジオ番組を聴きながらやっています。以前は自分の好きな音楽かけていましたが、ラジオ番組って面白いんですよ。東京や大阪方面の時事ネタ番組ではコメンテーターが面白おかしく解説してくれるので毎日聴いていて飽きないし、欠かさず聴いています。
最近では、ラジオ日経の経済番組を欠かさず聴いています。自分がFXやっているもんで情報収集のために聴いているのですが、有名トレーダーや経済・金融専門家をゲストに迎えてのトークや解説はとってもためになるし、割とくだけた内容の雑談もあり。聴いていてとっても面白いです。まぁ基本、株や為替の内容がメインなので取引やってないとその面白さは伝わりにくいでしょうが。(苦笑)
今回記事として取り上げるのはラジオ日経です。AMやFMではない短波放送です。短波放送は短波を受信できる特殊なラジオがないと聴収できませんでしたが、最近ではradikoのおかげで身近な存在になりました。以前もradikoについて取り上げた記事(参照URL)の中でラジオNIKKEIのことにちょこっと触れましたが、今回改めて詳しく掘り下げてみたいと思います。それまでは聴く人も限られていたラジオNIKKEI、そして短波放送について語っていきます。
そもそも短波放送って何?
ラジオNIKKEIを放送している短波放送(HF:High Frequency)は、比較的高い上空にある電離層F層に反射するため、受信機やアンテナ、および外来雑音などの条件が良ければ、ほぼ全世界の放送を受信できます。つまりそれだけ広範囲に電波を送ることができるのです。しかし地球上の地表面から発射された電波が上空にある電離層での反射の影響を受けるため電波の受信レベルが変動しやすくなるフェージングという現象が起こりやすく、電波が不安定になりやすくなるのが特徴です。
他のラジオ電波はAMの中波(MF:Medium Frequency)、FMの超短波(VHF:Very High Frequency)があります。中波は電波の伝わり方が安定していて遠距離まで届きやすくなります。送信機や送信アンテナは大規模なものが必要となります。超短波はかつてテレビ放送で使用されていたVHFで、多くの情報を伝えることが出来るため、FMの他に多種多様な業務用移動通信に幅広く利用されています。
AMとFMを受信する構造は比較的簡単なもので済む利点があります。実際大抵のラジオ機器はAMとFMが完備しています。ところが短波(SW)は先述したように電離層での反射の影響を受けるため電波の受信レベルが変動し電波が不安定になりやすいです。短波放送を聴くには短波を受信できるラジオが必要になりますが、比較的安価なものだと雑音やノイズが入るので、クリアな音源を聴きたいのならばやや高価ですが、性能の良い短波チューナー内蔵のラジオが望ましいです。
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今どきのUSB端子付き充電式、災害時には乾電池で使用できる。AM、FMも聴けるマルチバンド、そして高感度の電波受信が可能で、外部アンテナ端子付きですから繋げれば海外の短波放送もクリアに受信が可能。ちょっとお高いですが、この性能の良さはお買得です。
radiko参入によるラジオNIKKEIの変化
国内の短波放送局はラジオNIKKEIと海外向けのNHKワールド・ラジオ日本の2局のみです。国内向けのラジオNIKKEIに関してはインターネット放送のrajikoで気軽に聴けるようになりましたが、それまでは短波の受信機を持っている人や受信者も少なかったので、海のモノ山のモノみたいなものでした。そもそもラジオNIKKEIとはどのような放送局なのか?前身名であるラジオたんぱ放送として誕生したのが1954(昭和29)年のことで、開局から70年を迎える老舗ラジオ局です。
子供の頃、「この『ラジオたんぱ』っていう謎のラジオは何だろう…」と疑問に思ってた。「どう頑張ってもウチのラジオじゃ聴けねー!」って。謎周波数で第1第2放送があって、なんだか特殊な番組ばかりだし。競馬に株式市況、宗教、大学受験、肉情報。何だ、「肉情報」って。 pic.twitter.com/7ZwrXHdXSK
— 北海道ローカルCM botだった。 (@hokkaido_cm_bot) May 22, 2024
全国放送なので、どの地域の新聞紙面のラジオ欄にはラジオNIKKEIの番組欄が掲載されています。しかし新聞にあるラジオ欄とか見ると経済や株式など堅そうな内容で、少なくとも若者受けするような番組編成とは言えません。開局からしばらくプロ野球中継もしていたそうですが、番組欄も上のようにAMFMラジオよりかなり省略化され分かりづらく、普通のラジオでは聴けないので本当に謎でした。
2010年にradikoに参入してから聴収者が増えていくことになり、それに伴い番組編成にも変化があらわれました。アイドルものとかテレビに出てくるタレントも出演する番組も見かけるようになりました。それまでの謎めいた堅そうなイメージから脱却した感はあります。アナウンサーも綺麗どころがいますよ。
本日、中山3Rで競馬場内の実況デビューをいたしました。
— 藤原菜々花(ラジオNIKKEIアナウンサー) (@nanakamoshika) March 3, 2024
反省点だらけですが、この経験を生かして成長していけるように頑張ります!
たくさんのメッセージ、本当にありがとうございます☺︎
これからもよろしくお願いいたします! pic.twitter.com/iiTwPMsLCp
長年謎の放送局だったラジオNIKKEIでしたが、最近ではAM、FM含めてもコンテンツ的にも遜色なく、学びの分野も注目される優良コンテンツとして注目されています。
ラジオNIKKEIしか参入しない短波放送の事情
ここでふと疑問が、短波放送は国内ではラジオNIKKEIが唯一の放送局です。海外向けのNHKワールドラジオ日本は公共放送として参入しているのは分かりますが、民間はラジオNIKKEIの母体である日本経済新聞社だけです。短波放送という特殊な電波事情から新規の放送局開設申請を受け付けないのでしょうか?なぜ短波放送に日経以外の民間業者が参入していないのでしょうか?
この答えは放送電波を管轄している総務省が新規の放送局開設申請を拒んではおらず、ただ単に日経以外の民間業者が参入しないからです。
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短波放送は日本だけでなく海外まで電波を飛ばせるのがメリットですが、そのための送信設備を揃えるには相当なお金が必要となります。日本全土や海外までを一局でカバーして放送するサービスを提供するビジネスモデルが描きにくいということもあります。仮にCMを流しても購入機会の無い地域に住んでる人に送信してもしょうがないですからね。
逆にそのような他社が参入しにくい厳しい条件下で70年も短波放送を継続してきた日本経済新聞社の企業力には頭が下がります。短波放送に参入し、それを継続するための放送事業への出資は相当なものです。提供している株式市況にしても競馬中継にしても北から南から、全国くまなく中継と情報を提供できるというコンテンツはどこも真似できません。radikoで電波の棲み分けが分かりにくくはなりましたが、短波放送で培ったコンテンツを武器に今後も放送を続けて貰いたいものです。
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