昨今の異常ともいえる物価高でモノの値段は軒並み上がりまくっています。近所のスーパー覗いてみると野菜や肉、コメ、麺類、お菓子etc・・・ジャンルを問わず上昇しまくりで嘆いています。物価は上がっても、給料は変わらないので生活は厳しくなるばかりです。こうなれば政治で何とかしてほしいのですが、どの政治家も政党も賃金上昇アップを訴えています。いや、それも大事ですが、それよりこの異常な物価高を止めて下げてほしいのです。賃金アップなんてすべての事業で一律実施できる訳ないのですから。
そんな物価高に喘ぐご時世において、想像を絶する低賃金で仕事をしている人達がいます。最低時給が1000円にまで達しているのにこの衝撃的なツイートをご覧ください。
B型作業所の今月の工賃です
— ぶちくん (@butikunnon) December 25, 2024
日給750円時給188円 pic.twitter.com/iTKoZKzDvS
日給750円、時給188円、月給に換算すると11,250円!?そんな賃金で生活などできる訳ありません。そもそもB型作業所とは何?アカウントの持ち主であるぶちくんとは一体何者でこんな低賃金で働いているのか?色々考えさせられるこのツイートのインパクトが凄くて高い反響を呼んでいるのですが、今回はこのぶちクンが働いているB型作業所について検証していきたいと思います。
一般企業への就職を支援するA型・B型作業所
それではここでB型作業所について説明させていただきますが、B型があるってことはA型もあるのか?ですが、あります。ですので、B型と併せてA型についても説明致します。A・B型は就労継続支援のことを指していて「一般企業等で働けない障害者」に働く場を提供する障害福祉支援のことを言います。
「就労継続支援A型」は雇用主から雇用契約を結びます。一般の企業や職場と連携しながら運営されます。そのため、障害を持つ方々が実際の職場での経験を積むことができる環境が整っています。
基本的に週20時間以上の安定出勤が必要となり。内職作業が主で、最近はデザイン関係の作業所など色々増えてきています。月収はだいたい8万円くらいになります。
「就労継続支援B型」は。雇用契約結んでおらず、そのため最低賃金も適用されていません。施設内で、特定のスキルを活かした軽作業に従事してもらいます。仕事内容はA型よりも容易で、決められた就業時間は設けられておらず体調に合わせて利用できます。月収はだいたい1万5千円ほどになります。
A型もB型も一般企業で働くには難しい障がい者の方が対象となります。A型は業務が多岐に渡り、スキルも求められるのに対してB型は初心者でも取り組める軽作業業務に限定されています。今は難しくても将来一般企業で働けるよう自立支援を目的としています。
就労支援施設は公的機関と民間サービスのいずれかを通じて受けることができます。公的機関では地域の福祉センターやハローワークを通じた支援が行われ、信頼性が高く無料で利用できる場合が多いです。一方、民間サービスでは、より個別対応に優れたプログラムが提供されることがあり、利用者のニーズに応じた柔軟な支援が期待できます。
— ぶちくん (@butikunnon) February 3, 2025
前置きで取り上げましたぶちくんは、パニック障害、双極性障害、不眠症、鬱病、精神疾患を患っておられる方で、将来の就業のために現在B型事業所で賃金を貰いながら就業訓練を受けておられます。賃金が低いのは雇用関係を結ばないB型の特徴で、賃金を貰いながら自立支援プログラムを受けていると捉えれば分かりやすいと思います。
就労支援施設で作業をする条件
就労支援事業を利用するには、障害福祉サービス受給者証が必要です。終了事業施設も全国各地にたくさんあるので、自分で選んで申し込むことになります。お住いの市町村役場の障害福祉窓口へ申請して取得することになりますが、申請時に必要な書類は主に以下のものになります。
・印鑑(〇認印、×シャチハタ)
・支援を受ける本人の身分証明書(運転免許証・障害者手帳など)
・障害や疾患を証明できるもの(障害者手帳・障害年金証書・医師の診断書など)
・マイナンバー(個人番号)がわかるもの
※場合によっては収入証明書や家族構成を示す書類が含まれることがあります。
障害者と認定されなくても、医師からその状態であると判断して診断書が発行されればそれを支援施設を利用することができます。申請した受給者証は一週間から二か月くらいで自宅に送付されますので、手元に届いたら事業所で入ることができます。言い換えれば受給者証が届くまで施設を利用できないので早めに事業所を探しておくと良いでしょう。A型は全国で約4000カ所、B型は13000カ所あります。施設の業務内容も色々違うので訪問して下見するなどして事前に支援機関を確認して決めておくことが大事です。
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受給者証を手に入れて施設を利用することができるようになりました。 事業所生活がいよいよ始まることになります。 しかしA型B型事業所での賃金・工賃は先述した通りですが、生活するにはかなり厳しいです。 ただし基本的に障害者自立支援のための制度なので、その点を考慮する必要があります。
障害年金の月額支給額
1級:障害基礎年金 8万円程度 + (障害厚生年金 8万円程度)
2級:障害基礎年金 6~7万円程度 + (障害厚生年金 6万円程度)
3級:障害厚生年金 6万円程度
作業所で働いている方で障害年金を受給されている方は、B型はもちろんのこと、A型でも年金も減額される心配なく、 賃金も受取れるようになっています。
※前年の所得額が4,721,000円を超える場合=全額が支給停止。
※3,704,000円を超える場合は2分の1の年金額が支給停止。
障害年金と併せて支援施設作業所での収入も得られますので、年金を貰っている方ならばちょっとしたお小遣いも得られると考えれば良いのではないでしょうか。
作業所での一日の流れ
就労支援施設B型作業所の一日のスケジュールはおおまかですが以下のようになります。
作業の内容はご覧の通りです。
- 施設の清掃やハウスクリーニング
- 袋詰めやラベル貼りなどの内職系
- パンやお菓子などの製造
- ミシン作業・手工業
- 農作業
- 工場・倉庫などでの軽作業
- 簡単なデータ入力
B型作業所の場合、就業時間が一、二時間でもOKなので、余った時間はレクレーションなど施設の仲間と親睦を図る時間に充てられます。楽しみの食事時間ですが、施設内は比較的安い価格で食事を提供してくれるようです。
B型作業所メシ pic.twitter.com/hOzNbZswSA
— ぶちくん (@butikunnon) January 28, 2025
B型作業所メシ pic.twitter.com/rsyogkThOe
— ぶちくん (@butikunnon) January 21, 2025
B型作業所メシ pic.twitter.com/wWnhjMZs1E
— ぶちくん (@butikunnon) January 15, 2025
ぶちクンが通っているB型作業所の食事代は250円です。献立を見て見ると、ちょっと品目が少ないような感じですが、これで250円はお得感あると思います。
ということで今回就業支援施設のお金のストーリーで進行させていただきました。当初、僅かな賃金にびっくりしましたが、就業支援施設としての障害者の方のために十分機能していると思います。A型・B型作業所は障害者の自立支援のためには無くてはならない施設であることがお分かりいただけたかと思います。今後も就業支援施設として障害者の方をサポートしていただきたいです。
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