世の中投資ブームといいますか、貯金の低金利の影響もあって投資を始められる方が増えています。投資と言っても、いろんな種類や特徴があって何を始めたら良いのか悩みどころです。一般的な投資商品として挙げられるのが株式、不動産、FX、新NISA、iDeCoなどが人気となっています。そんな中で今回、仮想通貨の一つであるビットコインを取り上げます。
【Dealer’s Voice】#Bitcoin ビットコイン、1500万円突破 pic.twitter.com/bBPAiOE7zt
— みんなのFX|トレイダーズ証券【公式】 (@Min_FX) November 21, 2024
ビットコインは先日、史上最高値を更新しました。一ビットコイン1500万円。仮想通貨に詳しくない人だとあまりの額の大きさにピンと来ない方思われますが、ビットコインの市場取引が始まった2010年5月の相場は一ビットコイン=5円でした。つまり取引が始まってからの相場価値が300万倍になっているのです。もしこの時取引していたら、一万円分でも持っていたら300億円ですよ!!
史上最高値で湧く仮想通貨のビットコイン市場ですが、見聞きしたくらいの知識しかない一般人からすればよく分かりません。そこで今回はビットコインその全貌を解析していきたいと思います。ちなみに私、ビットコイン未経験者ですのでご承知おきください(笑)
なぜ仮想通貨は誕生したのか?
そもそも仮想通貨って何?もうそこから理解されていない方多いかと思われます。仮想通貨の誕生は一体何のために誰が作ったのか?現有通貨と比べてメリットは?いまだ謎だらけの仮想通貨ですが、ビットコインがつくられ、そしてそれが市場で取引されるまでになった流れを解説していきます。
通常、お金の管理や取引は銀行の仕事として行われていますが、ビットコインを含めた仮想通貨は銀行を介さずに直接やり取りができる仕組みです。銀行口座を使わずに、インターネットを通じて、直接お金を送受金できるようなイメージです。銀行のような中央管理者がいない仕組みにより、取引手数料の削減や、より自由な資金移動ができるようになりました。
銀行を介さないことで懸念されるのがセキュリティーの面ですが、ビットコイン取引の基盤となっているのが取引の透明性と安全性を保証するためのブロックチェーン技術を取り入れていることです。ブロックチェーンとは、「分散型台帳システム」とも呼ばれており取引記録をネットワーク上の多数のコンピューターで共有・管理する方式です。
ブロックチェーンは、ネットワーク内のコンピュータがそれぞれ台帳のコピーを保存される仕組みで、取引の信頼性と透明性が保たれます。各取引はブロックと呼ばれるデータの単位に記録され、過去の取引履歴はチェーンのようにリンクされるため、取引の追跡ができるようになります。
そして、取引により形成されたブロック(箱)を使用して生成された暗号学的ハッシュで連結(チェーン)されるのですが、この仕組みによりチェーン内の後続ブロックをすべて同時に変更しない限り、ブロックに記録されたデータを変更することは不可能になります。この情報を変更または削除しようとすると、暗号チェーンが破壊され、ネットワーク内のすべてのノードに問題が生じたことが即座に警告されることになるのでデータの改ざんも防ぐことができるのです。
ブロックチェーンの分散化されたネットワークは、データを一箇所ではなく多数のコンピューターに分散して保存されるので、システム全体の安全性が高まり、ハッキングのリスクが低くなります。システム全体がダウンする可能性も極めて低くなる点もあり安定したセキュリティーと言えるでしょう。こうした安全性から銀行に預けるよりも安全安心と評価され、仮想通貨への取引が増加している一因となっています。
高騰するビットコイン一体どこまで上がるのか
仮想通貨が安全安心で運営されることはお分かりいただけたかと思います。この仮想通貨の先駆者であり、どこよりも規模の大きなビットコインの市場取引が始まった2010年5月の相場は1BTC=5円でしたが、ビットコインの限られた供給量や需要の増加、投資家の関心の高まりが影響しています。更に大手企業が提供するサービスの「決済方法」としてビットコインが採用されることで価格は上昇していくことになります。こうして公共の決済サービスとして広く活用されることでデジタル資産としての地位が確立されていくことになります。
ここでビットコインの市場取引が始まってからの価格推移を見てみましょう。
ビットコインの市場取引が始まった2010年5月の相場は一ビットコイン(BTC)=5円でしたが、そこから取引者が徐々に増えていき2011年には1BTC=1000円にまで上昇しました。そして2013年にはビットコインの価格が大幅に上昇します。2013年のはじめには約1,000円だった価格が、同じ年12月には90,000円を超えました。この理由はビットコインの認知度向上と投資家の急増が、価格高騰の理由です。
そこから2017年頃までは上下しながらほぼ平行線を推移していましたが、2018年に300万円まで上昇します。そして2020年のコロナショックの停滞期を経て、2021年には急激に上昇して900万円を突破します。ここから更に急伸します。
ここ5年での推移を見るとご覧の通り上昇が止まらなくなりましたが、特に今年2024年には初めて1000万円を突破し、11月には最安値1000万円から1500万円まで物凄い急騰をします。ビットコイン上場以来、月間での最急騰となりました。なぜこれだけ上がったのか、先述したように投資家の関心の高まりと、決済方法の増加、そして投資商品としてのビットコインの需要の高まりがこの急騰を呼び込んだと言えるでしょう。
投資商品としての不安要素
10年そこそこでビットコイン価値が300万倍も上がったことについてバブルと呼ぶ人もいますが、ちょっとそんなレベルじゃない暴騰です。資産家が結託して資金をビットコインに集中させたりして不当に吊り上げられたんじゃないかくらいに思います。この歴史的暴騰上昇を続けるビットコインの未来は果たしてどうなっていくのか?つい先日、そのビットコインについての一抹の不安を抱くようなニュースが流れました。
【速報】DMMビットコインが廃業へ、顧客の口座と資産はSBIグループの交換業者に譲渡で合意
— まめ🐼海外駐在x海外MBA→??? (@chuzaiina) December 2, 2024
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〈経緯〉
DMMビットコインは今年5月末、480億円相当のビットコインが不正に流出したと発表
↓
6月、顧客への補償として550億円をグループ内で調達すると発表
↓… pic.twitter.com/w4VeFmTxn6
プラットフォームであるビットコインそのものの問題ではなく、それを扱う一事業者のセキュリティーに問題があったようです。ビットコインのような暗号資産は先述した通りブロックチェーンというネットワークシステムを構築しており改竄は出来ないようになっています。しかし暗号資産を保管している事業者のサーバーはどうしてもセキュリティホールが存在するので、そこから侵入されてしまったのでしょう。
普通に盗まれて、入金した資金が全く動かせなくなるなんて話を聞かされれば、投資する者からすれば不安でしかありません。そして暴騰し続けるビットコインを投資先として検討するかと言えばちょっと考えものです。姿形の存在しない貨幣がここまで価値が上がって良いものか?為替の変動よりもえげつなく激しい相場変動売りでも買いでも一発で手持ちの資産が消えてしまいかねない仮想通貨はちょっと手が出しずらいですね。
そしてビットコインを含む仮想通貨は税金がめちゃくちゃかかります。
仮想通貨は雑所得に分類されますが、これはFXと同じです。しかし違うのがFX(国内業者取引)はいくら稼いでも20%となっていますが、仮想通貨は上記の通り、累進課税方式なので稼げば稼ぐほど税率が上がっていくことになります。そしてFXと比較して決定的に違うのが、損益通算できないことです。
FXは申告時に過去3年間の取引における損失額を申告年での利益から相殺することができます。上の例を見ると2022年に100万円の損失を計上したとします。その翌年から3年間で利益が出たら、マイナス100万円の損失分を繰越して利益から相殺できるようになり税金を低く抑えることができるのです。投資家としたら大変ありがたい措置ですが、仮想通貨はそれができません。損失が出たらその年だけで処理するしかないのです。
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このことから分かるように仮想通貨よりもFXが優遇されているのです。この点については将来、見直されてFXと同じ優遇策が取られるかも知れませんが、値幅が凄く大きくリスクの高い金融商品であることに違いはありません。価格の安かった頃に購入していればですが、今取引するにはリスクが高く正直取引はしたいとは思いません。
最後ビットコインについてネガティブな意見を述べさせていただきましたが、ここまで暴騰するギャンブル要素が激高の金融商品はなかったでしょう。買いでも売りでも大やけどを負いかねない反面、一攫千金大富豪に昇りつめることも可能なビットコイン、あなたはその魅力に惹かれましたでしょうか?ならば貴方は立派なギャンブラーです(笑)
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